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人の役に立つことが求められるので、「人のために働く」ということが好きでないと務まらないといえます。
一つの事柄を決めるにしても、さまざまな立場の人がいるため、必ず賛成意見も反対意見も出てきます。それらを整理・調整して推し進めていく力、またどのタイミングでどのように判断するかという決断力も求められます。
人々の生活にダイレクトに影響する重要な事柄を決めていくため、人々からの期待が大きいだけでなく、時には批判も伴い、責任も重大です。そのプレッシャーに耐えられるタフさも必要といえます。
「人の役に立ちたい」という熱い気持ち
政治家の仕事は、「自分のため」ではなく、「誰かのため」の仕事と言えます。
「困っている人の助けになりたい」という強い気持ちや、「自分がやらなければ」という覚悟や意志がなくては、ハードな仕事を乗り越えることはできないと言えるでしょう。
推進力や実行力、タフさ
より良い未来に向けて改革を進め、世の中を変えていく過程では、一定数の賛成者を集めたり、さまざまな立場の人の意見を取りまとめたり、時には反対意見をもつ人たちを説得して理解を得たりしなければならず、時間や労力がかかります。
人々への影響が大きいからこそ、かかわる人も多く、スムーズにはいかないことも多いでしょう。そのため、人々の意見を調整して推し進め、実行する力が求められます。
また、世の中を変えていくためには「こうした方がいい」と言い続けることも必要です。そうした面であきらめない強さも大事といえます。政治家は精神的にも体力的にもハードな仕事です。「人々のために」という想いで活動していても批判を受ける場面も多くあるため、そうした場面を乗り越える精神力は大切です。
さらに、一年中ほとんど休みなく、人に会ったり、勉強したり、審議を重ねたりと忙しい毎日のため、体力も必要となるでしょう。
未来を見越した判断力や決断力
政治では、長い期間にわたって多くの人に影響があることがらを決めるからこそ、さまざまな立場の人から賛成・反対意見、要望、不満などさまざまな声が出てきます。
例えば、「古くなった図書館を建て直すか」という問題に対し、「新しく建て直した方が安心して使え、利用する人も増える」と考える人がいる一方で、「今はまだその必要はないから、ほかのことにお金を使うべきだ」と考える人もいます。こうした対立する意見をふまえて、どうするかを決めていかなくてはなりません。
また、人々の命や平和にかかわる法律も政治家によって決められます。これらの問題は、「絶対にこれが正解」という解決策を見いだすことが難しいため、将来のために何が必要で、多くの人の利益になるのは何か、ということを客観的に考えて決めていく必要があります。
人としての魅力
「自分の力だけでは人や世の中を変えていくことはできないので、いかに助けとなってくれる人がまわりに集まるかが大事」と話す政治家もいます。そうした意味では、「人としての魅力」は政治家が活躍するうえでは大事と言えます。
学生生活のなかで、積極的にさまざまな人に会って刺激を受ける、あらゆる経験をする、ということが人としての魅力を磨くことにつながっていくでしょう。
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政治経済学部 政治行政学科(現:政治・政策学科) 政治行政コース