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音楽療法士の楽しいことと大変なこと

音楽療法士の楽しいことと大変なこと

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音楽療法士として働くなかで、一番うれしいのは音楽を通して対象者にアプローチした結果、変化が見られたときだとある音楽療法士は話します。また、男女問わず自分らしく働くことのできる仕事でもあるようです。音楽療法士の楽しいこと、大変なことを詳しく見ていきましょう。

やりがいは、音楽療法で対象者にプラスの変化が見られたとき

やりがいは、音楽療法で対象者にプラスの変化が見られたとき

対象者にプラスの変化が見られると楽しいですね。音楽療法士の仕事をしていて、対象者の笑顔を見ることができたとき、また今まで辛かったことを我慢していた方の気持ちがほぐれて涙したのを見られたときに「お役に立てたかしら」と思えてうれしかったです。
以前、私が自宅までうかがって音楽療法を担当していた女性がいます。その方は、施設で介助者の手助けを借りながら、クッキーやパンを作る仕事をしていました。私はその女性にピアノを教えていたので、彼女はピアノの発表会に参加したり、ピアノだけでなく木琴などにもチャレンジしたりしていたのですが、それらの演奏をするうちに手を動かしやすくなり、身体的な改善が見られました。それだけでなく、施設と自宅の往復だけの毎日でどうしても性格が閉鎖的になってしまっていたのが、家族や職員以外の大勢の方の前でコミュニケーションを取ることができるようになったのです。だんだんと笑顔で人と接することができ、社会参加できるようになったとき、とてもうれしかったのを覚えています。その方もいずれ、両親が亡くなったときには入所施設に入らなければならないかもしれません。多くの方とコミュニケーションが取れるようになれば、施設に入所しなければならない状況でも安心ですよね。このように、対象者の将来にまでわたって“生きていきやすい”変化が起きるときにとてもやりがいを感じます。

非常勤として医療機関や施設に出向くため人間関係への配慮は必要

大変なこととしては、医療機関や施設などでの人間関係に配慮が必要なことです。多くの場合、音楽療法士は非常勤での勤務であることが多いので、勤務先である病院・施設で接する職員の方との人間関係には細やかに配慮する必要があります。その病院・施設に初めて訪れる場合でも、職員の方と共に協力し、音楽療法を行わなければならないため、「相手がどういう人なのか」「施設内の人間関係はどのようになっているのか」を考えながら仕事をします。

音楽療法士は男女問わず自分らしく働ける仕事

音楽療法士は音大出身者が多く、女性の比率が高い職業です。女性が多いと聞くと、男性は音楽療法士として働くのは大変なのではないかと思うかしれません。しかし、私は男性でも問題なく自分らしく働ける仕事だと思います。
医療機関や施設では、看護師も介護士も女性が多い現場ではありますので、男性の音楽療法士がいるとかなり重宝されるのではないでしょうか。対象者にとっても普段女性が多い環境だけで過ごすのではなく、男性の音楽療法士と触れることができる環境があれば、いい影響が望めるのではないかと思います。

取材協力

富山 美由紀

音楽教室「ミュージック・コア・ミユキ」主宰。日本音楽療法学会認定音楽療法士、同学会関東支部幹事、身延山大学特任講師。2017年に日本で初めて開催された第15回世界音楽療法大会において研究発表を行った。

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